オーストラリアは衛生的なレンダリング加工業務で世界をリード
レンダリング加工は、ペットフードや家畜飼料市場のニーズに応えるべく一貫性のある高品質な原料製品をつくるために、細菌や病原体など、存在し得る危険要因を除去するように設計されています。
衛生的なレンダリングは、安全かつ高品質な製品の製造の徹底において、もっとも高度な基準であると世界的に認知されています。
衛生的なレンダリングについての主要ポイント
業界をリードする規格: オーストラリアは衛生的なレンダリングの業務において世界をリードしており、ARAの支援のもと、動物性製品の衛生的なレンダリングに関するオーストラリア規格であるAS5008を開発・導入。
安全: このオーストラリア規格では、HACCP（Hazard Analysis Critical Control Point：危害分析重要管理点／ハサップ）プロトコルを用いて、衛生的なレンダリング業務を確立・維持。
一貫性のある高品質の原料製品: 衛生的なレンダリング加工は、家畜およびペットフード市場のニーズに応えられるよう設計。厳格な規格やプロトコルを順守することで、自分たちの製品が最高品質であるよう徹底。
BSEリスクは無視できるレベル: オーストラリアは、World Organisation for Animal Health（国際獣疫事務局：OIE）による分類で、牛海綿状脳症（BSE）のリスクが「Negligible［無視できる」」レベルであるとされており、現在までに豪州国内でのBSE症例は確認されていない。
ARA認定ワークショップ：動物性レンダリング製品の衛生的な製造
協会認定ワークショップは、28年間にわたり1000名を超える方たちに貴重なトレーニングを提供してきました。クイーンズランド大学ガットン・キャンパスで開催されるこのワークショップは、「Australian Standard for the Hygienic Rendering of Animal Products［動物性製品の衛生的なレンダリングに関するオーストラリア規格］」第2版で定められている要件を満たせるよう、従業員／スタッフが準備できる絶好の機会です。
ワークショップは、レンダリング製品の汚染防止における品質保証の重要性を強調することに主眼を置いています。取り扱われる内容としては、レンダリングにおけるユニット業務や、衛生上の問題点などが含まれます。
また、同プログラムでは、微生物の移動方法の実践デモンストレーションや、レンダリング加工施設の訪問などが体験できます。
ワークショップ修了時には、AUS-MEAT Limited［オズ・ミート］およびAustralian Renderers Association［オーストラリア・レンダリング業者協会］からのCertificate of Competency［能力証明書］が参加者に付与されます。
ワークショップの主要トピック：
- レンダリングに関係し得る微生物の成長・生存特性
- HACCPに基づいた、レンダリングの品質保証プロトコル
- ARA業務規範と、改訂版のレンダリングに関するオーストラリア規格
- レンダリング製品の製造に関する豪州国内および国際要件
- レンダリング加工機・加工工程における伝熱
- プレス機と遠心機の操作
- 獣脂およびミートミールの仕様
- 原材料内の異物の削減
ワークショップ参加費
- ARA会員：$2650（研修等の料金は、豪州物品・サービス税GST非課税です）
- ARA会員以外の方：$3000（研修等の料金は、豪州物品・サービス税GST非課税です）
参加費には、受講料と期間中の食事と宿泊費がすべて含まれています。参加者の方には、設備も整い、エアコン完備の良質な部屋が用意された学生寮にご宿泊いただきます。バスルームについては共用ですが、タオル、シーツ類はすべてご用意いたします。なお、料金にはワークショップ終了時のブリスベン空港までのバス移動も含まれています。
2024年1月28日～2月2日にクイーンズランド大学ガットン・キャンパスにて開催される次回の認定ワークショップを、カレンダーに追加しておきましょう。