オーストラリア・レンダリング業者協会について
Australian Renderers Association（ARA：オーストラリア・レンダリング業者協会）は全国規模の会員機関であり、州・連邦の両行政レベルと、様々な業界フォーラムにおいて、動物性レンダリング製品の生産者や貿易業者のための権利主張活動を行っています。ARAは、レンダリング製品の国内取引・国際貿易の促進・円滑化において、重要な役割を果たしています。
また、当協会は会員が業界規制を理解しこれに沿って業務を行えるように研修を開催し、安全かつ持続可能な事業活動を促進しています。特に、ARA Accreditation Workshop on Hygienic Production of Rendered Animal Products［協会認定ワークショップ：動物性レンダリング製品の衛生的な製造］は、これまで1000名以上の方たちに貴重なトレーニングを提供してきました。
認定ワークショップについて、詳細を読む。
オーストラリアのレンダリング産業
オーストラリアのレンダリング産業は、200年以上にわたりオーストラリアの農業および食品製造に多大な貢献を果たしてきており、動物性副産物から貴重なエネルギー源・タンパク源をつくりだしてきました。
こうした質の高い原料製品は、家畜・ペット向けの高栄養価飼料のほか、医薬品原材料や食用獣脂、石鹸・化粧品・バイオ燃料用獣脂など、様々な用途で活用されています。
特色
品質へのコミットメント： オーストラリアのレンダリング産業は、様々な業務規範や基準を順守していることで国際的に認知されており、認定工場は第三者機関による監査を受けています。
サステナビリティ: 毎年、270万トンを超える量の埋め立て廃棄されるはずだった動物性原料を再利用して、貴重な脂肪・油分・タンパク質製品に。
安全と衛生: オーストラリアのレンダリング産業は、衛生的なレンダリング加工の実践において世界をリードしており、厳格な工程と規制に従い安全な製造基準を維持。
高度な規制: 食品安全や動物福祉、環境保護のための厳格な要件が設けられた、高度に規制された事業環境。
イノベーション: 同産業は、過去40年の間に近代的かつ先進技術を擁したセクターへと発展。
サポート体制: ARAは、レンダリング関連製品およびサービスの品質向上を目的とした、国内外のワークショップやセミナー、オンライン・コースなど、多岐にわたる研修・訓練プログラムを提供。
沿革
Australian Renderers Association（ARA：オーストラリア・レンダリング業者協会）は豊かな歴史を誇っており、その設立は1976年にまでさかのぼります。協会は当初、Australian Meat & Bone Meal Shippers and Producers Association［オーストラリア肉・骨粉飼料荷主・生産者協会］として設立されました。初期には肉・骨粉飼料輸出における輸送料や政府規制といった問題に重点的に取り組んでいたARAは、こうした規制を撤廃することに成功し、市場アクセスの拡大を実現しました。
1989年、前身であった協会はオーストラリア・レンダリング協会に名称を変更し、特に英国における牛海綿状脳症（BSE）問題の発生を受けて、業界が直面する課題に積極的に取り組むようになっていきました。レンダリング製品の衛生的な生産を徹底するため、ARAはAccreditation Workshop［認定ワークショップ］と、Code of Practice for Hygienic Rendering of Animal Products［動物性製品の衛生的なレンダリングに関する業務規範］を導入しました。
また、ARAは教育にも力を入れており、1991年に最初の国際シンポジウムを開催して以来、隔年でシンポジウムを開催しています。
ARAは業務規範確立からの流れを止めず、現在では同協会の業界の品質と安全性に対する継続的なコミットメントを反映して、同規範に準拠したレンダリング施設を認定する制度を設けています。
数字で見るオーストラリアのレンダリング産業
オーストラリアの
レンダリング業者数
0
動物性タンパク飼料の
輸出製品量
0
万トン
輸出製品額
8 億
0
万ドル